PAIF - ABF Pan Asia Bond Index Fund

市場コメント


2月の現地通貨建てアジア債券市場は、引き続き堅調に推移しました。インドネシアの債券市場が最も堅調に推移し、韓国の債券市場が最も軟調に推移しました。結果として、2月のMarkit iBoxx汎アジア債券インデックス(米ドル建て)は、0.77%のプラスの収益率となり、米ドルヘッジベースでは0.82%のプラスの収益率となっています。

(ドル円為替市場は、1月末に日銀が予想外にマイナス金利の導入を決めたことを受けて軟化した日本円は、原油価格の下落や日米欧の軟調な経済指標、欧州の金融機関の財務問題や英国の欧州連合(EU)離脱の可能性などを背景に、世界的にリスク回避姿勢が高まったことから主要通貨全般に対して上昇しました。月間で円は対ドルで6.00%上昇(円高)の113.62円となりました。結果として、当ファンドの円建て換算後のインデックスは、ベンチマークである米ドル建てインデックスを下回る約-5.23%マイナスの収益率となっています。)

【中国】
中国の債券市場は、+1.07%のプラスの収益率となりました。外国投資家を呼び込むため、CIBM(中国銀行間市場)のさらなる規制緩和が行われたものの、債券市場はほぼ無反応でした。2月の中国製造業PMI(購買担当者景況指数)の速報値は、生産および新規受注の低迷、旧正月による季節調整の潜在的問題を受けて、49に低下しました。外部需要に関しては、輸出(外部需要の低迷により前年同期比11.2%減)、輸入(国内需要の落ち込みと物価のさらなる下方修正により前年同期比18.8%減)ともに、市場の予想に反して低下しました。インフレ率については、1月のCPI(消費者物価指数)は、食品価格の上昇を受けて、前年同期比1.8%に上昇しました。一方、PPI(生産者物価指数)は、主にベース効果により、前年同期比5.3%減に縮小しました。中国中央銀行は2月29日、預金準備率(RRR)の0.5%引き下げを発表しました。

【香港・シンガポール】
香港の債券市場は、通貨香港ドルが安定したことから、+1.47%のプラスの収益率となりました。第4四半期のGDPは、前年同期比1.9%増で、市場の予想を下回る伸び率となりました。一方、2015年全体の伸び率は2.4%で、市場の予想の範囲内でした。対外貿易の低迷が1月も続き、輸出の伸び率は前年同期比3.8%減となりました。中国の旧正月による影響はあるものの、輸出先別では、アジア、米国、ドイツを含む広範囲で低迷しました。1月のCPI(消費者物価指数)は、前年同期比+2.7%と、若干上昇しました。

シンガポールの債券市場は、+1.25%のプラスの収益率となりました。2015年第4四半期のGDPは、前年同期比1.8%に下方修正され、2015年の成長率は2%になりました。2月のPMI(購買担当者景況指数)は、48.5と、1月の49からさらに低下し、電気機器部門は48.2に縮小しました。また、1月の非石油地場輸出額は、電気機器以外の製品の輸出の低迷により、前年同期比9.9%減と、市場の予想を下回りました。一方、1月の鉱工業生産指数は、前年同期比0.5%減となったものの、医薬品の生産高の急増により、市場の予想を下回りました。1月のCPI(消費者物価指数)は、前年同期比0.6%減と、引き続きマイナスの領域です。

【韓国】
韓国の債券市場は、引き続き通貨ウォンが下落したことを受けて、-1.78%のマイナスの収益率となりました。韓国中央銀行は政策金利を過去最低の1.5%で維持するという決定を行いましたが、利下げの思惑を制することはできませんでした。その間にも、景気の軟化は続き、2月の輸出の伸び率は前年同期比12.2%減、1月の鉱工業生産指数は1.9%減に悪化しました。一方、2月のCPI(消費者物価指数)は、1月の悪天候と旧正月の需要を受けて、農作物の価格が上昇したことから、前年同期比+1.3%に上昇しました。

【マレーシア】
マレーシアの債券市場は、通貨リンギットの下落したことを受けて、-1.51%のマイナスの収益率となりました。経済的要因については、第4四半期のGDP成長率は前年同期比4.5%に鈍化したものの、個人消費およびサービスが好調だったことを受けて、市場の予想を上回りました。さらに、12月の鉱工業生産指数は、市場の予想を上回り、前年同期比+2.7%に上昇しました。一方、輸出の伸び率は、前年同期比+1.4%と、さらに鈍化しました。1月のCPI(消費者物価指数)は、食品価格と教育・医療費の上昇により、前年同期比3.5%に上昇したものの、市場の予想を下回りました。

【タイ】
タイの債券市場は、現地通貨建てベースの収益率の上昇を受けて、+1.49%のプラスの収益率となりました。1月の輸出の伸び率は、前年同期比9.3%減に悪化し、CPI(消費者物価指数)も、前年同期比0.5%減と、引き続き低迷しました。タイ中央銀行は2月も引き続き政策金利を1.5%に据え置きました。

【インドネシア】
インドネシアの債券市場は、10年物利回りが8.26%と横ばいで、+4.44%のプラスの収益率となりました。第4四半期のGDPは、投資により、前年同期比5.04%に改善しました。1月のCPI(消費者物価指数)は、前年同期比+4.14%と、市場の予想を下回り、インドネシア中央銀行は、基準金利をさらに0.25%引き下げ、7.00%とし、預金準備率を引き下げました。一方、1月の輸出の伸び率は、前年同期比20.72%減と、引き続き低迷しました。

【フィリピン】
フィリピンの債券市場は、+2.73%のプラスの収益率となりました。1月のCPI(消費者物価指数)は、前年同期比+1.3%と、若干上昇し、フィリピン中央銀行(BSP)は翌日物借入金利を4%に据え置きました。一方、12月の輸出の伸び率は、3%減に悪化しました。
 
重要事項 :
投資にはリスクが伴います。EMEAPのメンバーであるいかなる中央銀行も金融当局も、当ファンドを助成、後援、推薦、発行または保証していません。当ファンドは、8つの投資市場の政府により保証または支持されているものではありません。当ファンドの更なる情報については、アジア国債・公債ETFの有価証券報告書をお読み下さい。本ウェブサイト上の情報は、情報提供のみを目的とするものであり、有価証券もしくは投資サービスの募集、取得もしくは売却の勧誘またはアジア国債・公債ETFへの投資の勧誘を目的とするものではありません。

アジア国債・公債ETFの受益権の設定および償還は香港の認定参加者を通じて相当量のサイズでのみ行うことができ、アジア国債・公債ETFが東京および香港証券取引所に上場されていることは、その受益権について流動的な市場を保証するものではありません。アジア国債・公債ETFの受益権は証券取引所において市場価格で取引され、それは当ファンドの受益権1口当たりの純資産額と異なることがあり、また、当ファンドの証券取引所での上場は廃止されることがあります。年2回の分配はアジア国債・公債ETFの運用実績によって決まり、保証されていません